有機農業を営んでいる農家さんのお話を聞く機会がありました。
以前にも一度、別の農家さん(こちらも有機です)の見学をしたことがあって、そこではお米や野菜、鶏の飼育をしていたのですが、今回の農家さんは主に養蜂をされている方でした。
作っているものは別でも、有機農法を取り入れるようになったきっかけというはどちらの農家さんも似ていて、子どもたちの未来を考え、安全安心な“食”を残してあげたいと思っていることが伝わってきました。
そしてどちらも、有機農法を軌道に乗せるのには苦労をされていましたね。
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有機農法とは
農作物の栽培法を大きく3つに分けると、有機栽培・特別栽培・慣行栽培となります。
◆有機栽培は、一番基準が厳しくて、無農薬・無化学肥料での栽培です。
作物を収穫する前の、農薬・化学肥料を使っていない年数も関係しますので、有機野菜を作りたくなったからといってすぐにできるものではありません。
◆慣行栽培というのは、その土地での従来の方法での農法です。農薬・化学肥料を使用しているのが通常でしょう。
◆特別栽培は、慣行栽培で使われる農薬・化学肥料を半分以下に減らしているというもの。以前は「減農薬」とか「低農薬」、「減化学肥料」などとも表示されていたのですが、今はそのような表示はなく、「特別栽培」の表示にまとめられたようです。
特別栽培はその基になるのが慣行栽培ですので、その地域によって使用する農薬や化学肥料の量は違ってきます。
有機栽培ほどではないですが、安全性に配慮する姿勢は感じることはできますね。
有機栽培に移行するのは簡単ではない。
有機農法は農薬や化学肥料を使わないので、移行するのは大変なんです。例えば除草剤は使わずに人の手で草取りをしたり、一つ一つ虫取りをしていくのです。
そのため人手が必要になるし、機械で農薬散布するようなこともできなくなるので収穫量がグッと減ったりします。
お隣りさんが散布した農薬が風に飛んでやってきて、有機の検査に合格しなかったというケースがあったり、逆に殺虫剤を使わないために発生した害虫が近くの農家を襲ってしまうというケースもあるのです。
そのため、周囲の農家さんの理解を得たり、良い関係でいられるようにコミュニケーションが必要だったりもします。
今でこそ、有機栽培野菜を選んで買い求めるお客さんも増えていますが、昔はそこまで周囲の理解がなくて、軌道に乗せるまでは大変だったんですよね。
今の時代は、安全性の高い有機野菜には結構需要があって、特に首都圏では重宝されるみたいですよ。
今回の農家さんのところで販売している、非加熱ハチミツの話では、地元で売られる値段の1.5倍の値がつくそうです。
でも、儲けだけを考えれば首都圏に販売すればいいのですが、地元を大事にしたいという方だったので、もっと応援したい気持ちになりました(^^)
野菜を食べて、農家さんを応援しよう☆
調べてみると、私が今住んでいるところには、有機農家さんが4件ほど、隣町を合わせるともっと多くの農家さんが有機で頑張っているようでした。
そして、その野菜たちは直売所で販売したり、コープの店舗の“ご近所やさい”コーナーに置かれていたりします。
やはり値段は高めなのですが・・・実際食べるとおいしさが違うし安心して食べられるものです。多少形が悪くても安全を求めて買う人が増えると、そのような野菜を作ってもよく売れることがわかり、有機野菜を作られる農家さんも増えるかもしれません。
子どもたちに安全な野菜を食べさせてあげられる、良い循環ができればいいなあと、今回の農家さんのお話を聞きながら思いました(^-^)